廃線直前の江若鉄道では、朝夕に最新型3両編成の2本を見たものの、日中は元国鉄07形や元熊延鉄道の気動車がトレーラ1両を牽くのが殆どであった。生え抜きの古いキニ4やキニ11まで活躍していたのが意外であった。
昭和40・41年に在来車、新造車を改造した3両編成2本を登場させ、同社初の液体式気動車で自動扉も初めて採用。ただし見掛けによらずこの新登場2編成は1両を除きかなり古い車両を集めた改造車であった。
キハ5121+ハ5010+キハ5122 比良号 1969.10.19
両端が元国鉄07形の改造で3扉車流線形の面影を残す.
中間車は客車改造した両端切妻形.
キハ5123+キハ5120+キハ5124
キハ5123はキニ6の改造、キハ5124が元国鉄07形の改造と元はかなり古い.
そして中間車キハ5120は新造キハ30の改番.
中間車キハ5120(キハ30の改番). 江若で最後の新造車.
1963年製造で登場後6年で廃線となり関東鉄道筑波線へ売却された.
筑波鉄道キハ511 1987.3.14
↑ キハ52(元熊延鉄道)+ハフ2
キハ15 元国鉄キハ41023
キハ22 元国鉄キハ071
前面が琵琶湖型のキニ11まで活躍していた.
ハフ2
ハフ3
気動車王国江若鉄道の車両についてはあまり関心がなく、寺田裕一氏のローカル私鉄廃線跡探訪
「消えた轍」4 で初めて詳細を知った次第です。上記の車両解説は「消えた轍」4からのものです。
江若鉄道と云えばネルソン、ダブスのテンダー機が2B1タンク機へ改造された
美しい鉄道省1070形の写真(蒸気機関車スタイルブック)が目に浮かぶ.
江若鉄道には1070形1107と1118が在籍し、1118(ダブス製)は羽鶴の1080と兄弟となる.
羽鶴の1080 1973.4.8
江若鉄道では昭和30年頃までこんな蒸機が古典客車を牽いて琵琶湖畔を走っていた.