1970年11月の尾小屋SL5号機の運転会の記録を調べていたら、当時の尾小屋鉄道のこんな日常記録がありました。
尾小屋の5号機運転会の前日11月2日18:08に小松駅に到着。新小松駅で東京から来ている2人と合流。尾小屋行きのDLが牽く3両編成の軽便列車は夕方のラッシュ時で金沢あたりからの務め帰りなのか都会的な女性もたくさん乗っていた。
軽便のオープンデッキも鈴なりで若い人の楽しそうな会話がはずんでいる。
この鉄道の沿線は夜ともなれば暗闇で深い山間へ入っていく感じで民家の灯りなど全く見えず、どこを見ても暗闇であった。昼間と違って夜の軽便は寂しく物悲しいムードであった。一人二人と小さな停留場の暗闇に乗客が消え尾小屋に着く頃には車内もガラガラになって来た。
ということでこの時の写真が一枚もないのが残念です。
オープンデッキも鈴なりから2軸客車ハフ1形が連結されていたのかも知れません。
観音下~倉谷口 1970.11.3
SL運転会当日のDC121
運転会前夜の尾小屋駅にいた5号機とハフ1と2そしてホハフ2。 1970.11.2