宮澤賢治(1896年-1933年)の「銀河鉄道の夜」と言えば岩手軽便鉄道。
岩手軽便と花巻電鉄と軽便2社が並ぶ(軽鉄)花巻駅のことはRMライブラリー176巻 花巻電鉄(上)で湯口徹氏が解説されています。
先日、(軽鉄)花巻駅を撮った写真を持っているという人に会いました。
昭和11(1936)年8月に岩手軽便鉄道が国鉄に買収され釜石線になった(軽鉄)花巻駅を撮影した方(故人)から切符や写真を譲ってもらったそうです。岩手軽便→国鉄釜石線になっても暫くは車両や切符や施設などは岩手軽便のままだったようです。
岩手軽便の2'6''→3'6''改軌や(軽鉄)花巻駅の移転、花巻電鉄の(軽鉄)花巻~西花巻の営業停止はずっと後の時代であり昭和
11 13年の(軽鉄)花巻駅には岩手軽便と花巻電鉄が並んでいた筈です。
その光景を写真に期待したのですが、写真は岩手軽便(国鉄釜石線)の混合列車が停車している風景で残念ながら駅全体は写っていませんでした。
写真は岩手軽便の蒸機1号→ケ236がはっきりと写っているもので、その後ろに連なる無蓋車と客車。
この時代に中判カメラ持って軽便を撮りに行った鉄道ファンは大変珍しいと思われます。
仙南温泉軌道、成田鉄道、三里塚軽便? 武州鉄道、坂川鉄道? 等々 昭和10年頃に撮られた写真をこれから是非お借りしたいものです。
(軽鉄)花巻駅のボールドウィンCタンク機 ケ236 昭和13年
遠野駅のケ235
残念ながらプリントした写真に東京駅100年のスタンプが押されていた。
撮影:
昭和11(1936) 13(1938)年夏 写真所蔵:安達賢氏
岩手軽便(釜石線)の起点(軽鉄)花巻駅の東北本線花巻駅への移転に伴い、花巻電鉄の起点は線路を短縮して中央花巻駅へ移転した。
以前ブログにアップした中央花巻駅の記事はこちらです→
中央花巻駅