2014年4月30日水曜日

本橋成一写真展「上野駅の幕間」

写真家 本橋成一氏の写真展「上野駅の幕間」を見て来ました。
上野駅の1979~1982年3年間を撮った作品で、鉄道ファンとは視点が全く異なる
迫力の鉄道風景が衝撃的でした。
この時代までは上野駅に限らずどこの駅でも題材が宝の山だったでしょう。
鉄道ファン向け誌の写真にはこういう視点はまず無かった。今思えば残念なことをしたものです。

5月2日(金)まで開催 品川キャノンギャラリーS

6 件のコメント:

  1. この写真集には衝撃を受けたものでした。僭越な言い方すれば、鉄道趣味誌の写真に物足りなさを感じていた自分が求めてたのはコレ!と思いましたね。

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  2. Cedarさん
    写真集「上野駅の幕間」は1983年に刊行され2012年に新装改訂版が刊行されたそうですね。
    Cedarさんもこの作品を見てやはり感じていましたか。

    私が上野駅からよく夜行列車に乗ったのはこの作品が撮られた10年前で、更に凄い光景だったと想像されます。
    悲しいかなこの現場を体験していながら1枚も撮った事はないので何も残らずただ想像するしかありません。
    上野駅に限らず、この頃はどこの駅でも時代を色濃く残していたでしょう。
    写真家が撮ると鉄道風景も趣味誌とは全く異なりますね。

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  3. お二人の意見に同感です。いきいきとした
    当時の情景がよく伝わります。

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  4. 青蛙さん
    写真展は昨日5月2日で終了でした。
    青蛙さんが好きそうな光景が盛りだくさんでした。
    写真家のようには撮れませんが素人なりに私達も何でこれらの風景に目を向けなかったのでしょうか。
    今になって感じるこの衝撃はその時代には何も感じなかったのが当然でしょう。
    写真展の上野駅の頃はポートレートなんて撮っていました(ネガは捨てましたけど)
    人を撮るのなら上野駅へ行けばよかった。

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  5. こんにちは。
    興味深い記事なのでコメントさせていただきます。
    一言で言うと「人の入っている写真を撮る」ということではないでしょうか。
    私は卒業後、新聞社に入社して、写真部や報道ではなかったですが、撮る機会の多い仕事で、口を酸っぱく、先輩上司から、リアリティのある風景を撮れ。
    その時には人物を活かすことと教えられました。
    本橋成一さんはイラクなどの外地の写真が有名ですが、これは面白そうな写真展だろうと、想像いたしました。

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  6. kotaroさん
    こんにちは。
    「人の入っている写真を撮る」はまさにその通りで、
    本橋成一さん写真展の作品の殆どは人を主役とした鉄道写真でした。

    2006年に新橋で開催された「昭和の鉄道100景-復興から高度成長へ」は交通博物館が21年間にわたり開催した一般公募の鉄道写真コンクールの入選作2000点から100点が展示されましたが、この時も同じで鉄道100景の殆どが人々を撮った作品でした。

    リアリティのある風景を撮る時は「人物を活かすこと」とは素晴らしい助言ですね。
    もし鉄道趣味界の写真にこの視点があったなら、昭和の鉄道風景はお立ち台で撮るだけではなくもっと幅広い撮り方がされていたでしょう。

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