昭和38年5月発行の鉄道ピクトリアル「私鉄車両めぐり」第4分冊に発表された和久田康雄氏の尾道鉄道の記事によれば、デキ15形No15、16は昭和29年認可で自社三成工場製の小型鋼製ボギー車で、下回りは板台枠に軸箱上の板バネを備えたケルンのリンケホフマン製台車とある。
この台車を履いた尾道鉄道デキ15、16の経緯については下記の記述があった。
リンケホフマン製台車と下回り.
リンケホフマン製台車と下回り.
近江鉄道クハ21、22を買い取って自社三成工場で車体新製と電装化が行われデキ15、16となる.
リンケホフマン製板台枠台車
この写真を撮った時は鉄ピク「私鉄車両めぐり」第4分冊が発行される1年前で、尾道鉄道の知識は何も無かったはず。我ら3人は一体どんな気持ちでこの奇妙な台車にカメラを向けていたのだろうか。
蒸気機関車のテンダーの台車には板台枠が多いですが、電車には珍しいですね。銚子電鉄のデハ101と箱根登山電鉄でしか見たことがありません。しかも軸バネが板なのでどんな乗り心地か?板台枠の台車はヨーロッパには多いようですね。
返信削除ひもブレーキさん
返信削除興味深い台車ですね。
板バネできっと凄い乗り心地だったのでしょう、乗ってみたかったものです。
銚子電鉄のデハ101の板台枠台車は東武博物館で展示されているのを見に行きましたが、
リベット接号主体の板金細工でした。
この雨宮製台車がお手本にしたは尾道で見たようなヨーロッパ製台車だったのかも知れません。
こんにちは。
返信削除尾道鉄道、実物は到底間に合いませんでしたが、見てみたかった鉄道です。
この電車、地方小私鉄が自作した割りにはよくまとまったスタイルで好きです。
どんな乗り心地だったのか興味ありますね。
chitetsuさん
返信削除尾道の小型電車は地鉄さんの小型検車区によく似合いそうです。
元近江鉄道の電車を珍品台車を残して自社製車体に乗せ換えるなどは実物も模型的で楽しいところですね。
地鉄さんのところでは規格台車をストックしておいて、さまざまな車体と組み合わせて自社仕様にしてしまうところなどは関心しました。