2010年10月7日木曜日

栃尾線 古典、珍品車両の宝庫

1975年3月に廃止された越後交通栃尾線。

信越本線長岡から栃尾および悠久山へ向かう全長26.5Km程度の路線ながら、車種の多さ、車両の多さでは大軽便であり、多種多彩の車両の撮影で疲れる軽便であった。
1964年頃はマルーン一色の地味な外観で、軽便ならではの不揃いな編成が見られた。多くの古典客車やゲテモノ車両が活躍し、さながら生きた車両博物館であった。こんな車両がまだ動いていたのか!  こんな変わった車両があったとは! 次々と登場してくる車両に驚きの連続であった。

上見附に到着を発車したED51牽引の混合列車。   1964.3.22

近代的デザインの電車に続く、元ガソの客車  上見附付近

名物電車モハ209が牽く古典・珍品客車     上見附付近

電機と電車の中間のような名物電車 モハ209     上見附

やたらと目についた元草軽電鉄の小さな古典客車ホハ18。
小さくて使い勝手が良かったのか、様々な編成に組み込まれて大活躍していた。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。
    素晴らしいブログですね、感服しております。
    私、新潟県在住でして鉄道が大好きなのですが、生まれた時には栃尾電鉄も、長岡鉄道(越後交通ですかね)西長岡線も廃止されていて、高校時代から廃線跡をたどることしかできませんでしたので往時をしのべる風間さまのブログには感激です。
    長岡線の車両はドライブインに保存されているのを見たことがありますが、栃尾線の車両は保存されていないそうで残念でなりません。
    旧下長岡駅の車庫は今でも保存されていて中にはレールも残っていると聞きましたが、どうなのでしょうね。
    貴重な車庫内の写真を拝見しながらそんなことを考えました。
    今後も素晴らしい写真をお見せください

    返信削除
  2. USさん
    コメントありがとうございました。
    越後交通栃尾線の車両は全く残されていないようで残酷な最期だったようです。
    懸命に近代化ナロー線へ脱皮していたところにマイカー時代の大波に一気に飲み込まれてしまいました。
    下長岡へ新設した車庫はナロー鉄道としてはたいそう立派な施設でした。
    地方私鉄で近代化をここまで企業努力された鉄道は少なく、当時の鉄道部門の方々はさぞや悔しい想いをされたことでしょう。
    こういう企業努力の歴史を地元に残して欲しいものですね。
    車庫が保存されているのなら是非見てみたいものです。

    返信削除