2026年7月10日金曜日

西公園停車場

停車場の裏手を行く小径は背後の高台にあり、そこにあった西公園に賢治が詠んだ ”春の夕暮れに停車場の灯が明滅する” 「ラジウムの雁」の碑があった。

日が暮れるころ賢治は西公園から停車場や電車の明かりを見下ろしていたかも知れない。そんな情景が目に浮かぶ。

私がこの停車場を撮ったのは1964年の夏。
今、そのモノクロ画像をAIで色をつけてみると、砂利や土に埋もれた軌道、赤ん坊を背負った母親、ベンチで昼寝しているゲタ履きの学生、木造建築の木目などに、今までになかった感覚が生まれて来る。

きっとこの停車場の色も宮沢賢治の時代と何も変わっていないのだろう。



軌道線 西公園


花巻電鉄軌道線 1964年夏
(AIカラー化画像)

1 件のコメント:

  1. モノクロ画像のカラー化には、以前は全反対していましたが Katsuさんのいくつかのトライアルで、少し考えが変わりました。
    ただし、ちょっと違和感を感じるのは彩度が少し高すぎはしまいか?、郷愁を感じさせるにはもう少し彩度を下げて、古びさせたほうがよい、という意味ではありません。もちろん、撮影当時もそれなりの彩度があるのは当たり前ですが、60年前の風景はもう少しくすんでいたのではないか。それは記憶の中にしか無いのですががどうでしょうか? 夏の晴れた日のような、鮮やかな記憶には彩度の高い空、もっと青い空がありますが、街の風景も含めて、原色は少なく、全体にもう少しくすんでいたような気がしています。確かに青空は今よりも青かったが、街並みは、人々はもう少しくすんでいた、のじゃないだろうか、と感じています。興味深いトライアルなので、いろいろな意見が出てくると思います。生意気な意見ですみません、更なる続編を期待しています。

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