この軌道跡は一体いつ頃まで使われていたのか調べてみると、1944(昭19)年に今の新宿東口ルミネエストの北端にあった西武軌道線の「新宿駅前」が新宿大ガードの西側へ移動された、という事で戦前まではこの地図のように大ガード下を抜けて新宿駅東口まで西武軌道線が走っていたことになる。
西武軌道線は1951(昭26)年に東京都に買収されて都電杉並線となり、杉並線でみた「新宿駅前」は
大ガードの西側に移動された後の駅であった。
昭和5年東京日日新聞付録 東京市街地図
新宿大ガードの西側にあった都電杉並線「新宿駅前」、荻窪行きがここから発車していた. 1963.11.30
大ガード下にあった西武軌道線の跡.
途切れた軌道の向こうに都電杉並線「新宿駅前」が見える.
途切れた軌道の向こうに都電杉並線「新宿駅前」が見える.
軌道線の跡は大ガートをくぐりカーブして新宿駅東口に向っている. 1962年秋
現在の新宿大ガード 2011年5月
新宿大ガードから新宿駅東口 ルミネエストに向かう歩道.
戦前まで一体どんな路面電車がここを走っていたのだろうか。
戦前まで一体どんな路面電車がここを走っていたのだろうか。
こんな路面電車が新宿大ガード下を走っていたのだろう.
昭25年 西武軌道線から譲り受けて伊豆箱根鉄道軌道線モハ201、202となった.1963.2.22
伊豆箱根軌道線モハ203~206も西武軌道線からやってきた.
伊豆箱根軌道線モハ203~206も西武軌道線からやってきた.
6 件のコメント:
大ガードを潜ってカーブしている線路、遠い記憶のかなたに
あったことを思い出しました。
ひもブレーキさん
コメントありがとうございました。
ひもブレーキさんもこの軌道跡を覚えていましたか。
これを知っているとは、かなり昔の新宿をご存知なのですね。私は廃線近くなった杉並線を撮っていてこの軌道跡を見つけましたが、その後ずっとこのことは忘れていました。
昨年、古地図を手に入れたので軌道跡の写真と照合して楽しんでみました。
この大ガード下の軌道跡のことは既に何かの本に紹介されているのでしょうね。
大ガード下の軌道跡の話は、新宿で仕事していた父から聞いたことがあります。
駅ビルになる前の新宿駅の本屋の姿は、ぼんやり記憶があるのですが、そこに電車が来ていたかどうかは記憶にありません。
Cedarさん
新宿東口まで路面電車が来ていたのは戦前までで、記憶にある戦後の新宿ではとっくに消えていました。
駅ビルになる前の新宿駅本屋は私もうっすらと記憶があります。
ウチの会社の社長は,敗戦後,「光は新宿から」の尾津組マーケットでバクダンをあおったクチですが,その当時,東口まで電車は走っていたそうです。運転休止だったのを,戦後すぐに走らせたんですね。GHQの指導だったかどうかは判りませんが,昭和22~23年ごろまでは走っていたのを見ているそうです。
その電停(安全地帯があった由)のすぐ脇が国鉄の手荷物預かり所で,人との待ち合わせによく使ったとも云っていました。
Tadさん
コメントありがとうございます。
私が子供の頃に体験した薄汚い地下道を抜けて東口に出たところは既に路面電車はありませんでした。
ここまで電車が来ていたのは昭和22~23年でしたか。
ペットショップがある地下道入口では傷痍軍人がアコーディオンを弾いていて正に戦後の名残でした。
日本の大変な時代だったのですがカメラがなくて記録できなかったのが残念です。
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