案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2012年1月15日日曜日

江若鉄道 北小松

撮影日の間違いがあり訂正させていただきます。
10月9日は日記を調べると廃線10日程前の10月19日(日)でした。
廃線10日程前の日曜日というのに、撮影しているファンらしき姿を見たのは白髭駅の数人くらいで、
まだファンが殺到するような時代ではなかったようです。

江若鉄道の名所を行くキニ4  白髭   1969.10.19

白髭で撮った後、北小松発の臨時「比良」号で引き返すため再び北小松へ。北小松駅は撮るアングルで様々な表情を見せ、また車両の切り離しや北小松で折り返し列車があるなど変化に富んでいた。

キハ51+キハ22でやって来た下りはキハ51単行になって近江今津へ向かう。 
北小松駅を出ると緩やかに右へカーブし琵琶湖に接近する。


切り離しで残されたキハ22が上り線側に入る.


木造待合室の軒下の飾りが面白い.

キハ22(元国鉄キハ07形)の室内

発車まで静まり返った長閑な午後のひととき.

北小松駅の42年前と現在の対比 ↑↓

現在の北小松駅 Googleストリートビュー

こんな長閑な北小松の現在をストリートビューで見てみると、この場所に湖西線北小松の高架駅がそびえ建つ。この駅前広場で交差点注意の表示がある道路あたりが江若鉄道北小松駅の跡なのでしょう。駅前の両側からは廃線跡らしき細い道路が延びている。
関西と北陸を結ぶ主要幹線の駅となった今、駅で変わっていないのは背後の山のカタチくらいか。そして琵琶湖畔の自然だけは昔と何も変わってないのでしょう。


下りの臨時「比良」号は5連でやってきた. 北小松


左2両が比良号から切り離されたキハ15他. 中央に3連となった上り比良号.
浜大津行き比良号は途中の比良駅でホームに溢れる登山客が乗車して満員となり
廃線10日前の秋の賑わいであった。

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