案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2010年7月26日月曜日

尾小屋鉄道 真夏の軽便

北陸本線の小松駅から少し離れたところにある新小松から、尾小屋まで走っていた尾小屋鉄道。始めての訪問は1962年8月始めの真夏であった。
新小松の駅で待ち受けていたのはバラエティに富んだ客車編成で、これを牽引するDLはグリーン濃淡に塗られた旧塗装で、その時代らしい落着いた雰囲気を醸し出していた。
炎天下を軽便列車に乗り尾小屋へ向かったが、全開の窓やドアから吹き抜ける風で車内はとても快適であった。最後尾に連結されたのは小さな木造四輪客車ハフ3。このオープンデッキに立ち、独特のレールジョイント音を聞きながら眺める沿線風景は、私にとってどんな豪華列車にも勝る最高の贅沢であった。平地から山間へ入り、川沿いの木立の中を走りトンネルを抜ける沿線風景に、再訪を決心した。

DC121+ホハフ3+ホハフ7+ハフ1    新小松  1962.8.1

新小松を出発し、町工場の脇を尾小屋へ向かう列車
3両の客車はほぼ満席である。

西大野駅の交換風景

一面何もない自然のど真ん中に延びる軽便のレールと、金平駅

静まり返った山間の尾小屋駅

終着尾小屋駅で機関車を付け替え、発車を待つ上り列車。

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